2021年版 携帯電話料金を比較検証!

今では当たり前に皆様の手にある携帯電話。
総務省発表のデータでは、2億回線近く契約しているそうです。すなわち1人当たり約1.6台所有しているということです。もはや持っていない人を探す方が難しいですね。

さて、そんな携帯電話ですが、皆様はどこのキャリアをご利用でしょうか?
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社のシェアは約85%。ほとんどの方がこの3社を利用されていると思います。
一方で残りの15%はMVNO、いわゆる格安SIMと呼ばれる通信サービスということになります。

そして、各社様々なプランを提示しておりますが、色々複雑すぎて理解するのが難しいですね。
中には自分の契約の実態を把握できておらず、何となく最初に契約したキャリアで勧められたプランをそのまま使っている…という方もいるのではないでしょうか?

この先も死ぬまで使い続けるであろう携帯電話、その料金も馬鹿にはなりません。無関心でいるのは勿体無い話ですね。
今回は、そんな携帯電話の料金プランを比較してみたいと思います。

携帯キャリア:MNOとMVNOの違いとは?

比較する前に、携帯キャリアの種類についてお話ししたいと思います。

大手3社といえば、ドコモ、au、ソフトバンクですが、MNO(移動隊通信事業者)と呼ばれています。
簡単にいうと、独自の回線を所有して通信サービスを行なっている事業者ということです。
一方で、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれるのが、俗にいう格安SIMを売りにしている通信事業者のことです。MVNO事業者は独自の回線を所有していないのでMNO事業者から電波を借りてサービスを提供しています。

ちなみに、楽天モバイルは格安SIMを売りにしていますが独自回線を所有しているので、上記分類で言うとMNO事業者にあたります。

電気の事業も同じ流れで、電力を供給している電力会社と、そこから電力を借りてサービスを提供している会社があります。

携帯電話料金も昔より日本は海外に比べて高い…と言われており、管政権発足時の政策にも携帯電話料金の低減が含まれていました。
MVNO事業の参入を容易にすることで価格競争を引き起こし料金低減させるという狙いです。

そして、元々高いと言われていたMNOの料金ですが、2021年になって新プランも登場しましたので、整理して比較してみたいと思います。

MNO大手3社の料金比較

キャリアドコモauソフトバンク
プランギガホプレミア使い放題MAXメリハリ無制限
データ量60GB無制限無制限
料金¥6,550¥6,580¥6,580
(価格は税抜き価格)

3大キャリアの主力プランはほぼ横並びですね。
一年前と比べてもかなり値段が下がってきたと思います。

「あれ?広告だともっと安く言ってるよ」と気付く方も見えるかと思いますが、以下のような割引サービスも行なっており、広告ではそれらを含めた価格を表示しています。

キャリアドコモauソフトバンク
家族割(3人以上)-1,000円-1,000円-1,100円
光インターネット割-1,000円-1,000円-1,000円
使用量3GB以下-1,500円-1,500円-1,500円
(価格は税抜き価格)


この割引プランも各社ほぼ横並びです。
家族割は家族と一緒に契約すると自動的に割り引かれるサービス、光インターネット割は提携している光インターネットを開線することで得られる割引サービスです。
一戸建てやマンションの家族であれば対象になると思いますが、全ての人が受けられる割引ではないので注意が必要です。

一番下に記載している使用量3GB以下は、月額の通信量が3GBの場合に自動的に割り引かれるサービスですが、このサービスは飾りに近いと思います。
なぜなら、外での通信を控えて倹約な生活を送れば、3GB以下には押さえ込めると思いますが、今のスマホ時代でそのような使い方はストレスでしかないからです。

それについてはこちらにて月に必要な通信量をまとめていますので、あわせてご覧ください。

第4のMNO:楽天モバイル

前項でも少し触れましたが、楽天モバイルは格安SIMのMVNOと思われがちですが、独自回線を所有しているのでMNOに属します。ただし、au回線もパートナー回線として使用しています。
その料金プランは1種類のみで、通信量によって段階的に切り替わるスタイルです。

1GBまで無料
3GBまで980円
20GBまで1,980円
無制限2,980円
(価格は税抜き価格)

無制限で2,980円というのは破格な設定ですが、これには注意点があります。
それは通信量無制限の対象となるのは楽天モバイルの独自回線のみで、auのパートナー回線においては通信量5GB以上から1Mbpsの速度制限が入るということです。

独自回線のエリア的には都心部はほぼカバーしているようですが、電波の強さがどの程度のものかがキーポイントとなると思います。
auやソフトバンクもドコモに続いて参入してきた直後はエリア内でも繋がりにくいなど、安定した供給に至までに中々の時間を要した記憶があるので、不安要素の一つでしょう。

エリア内でも繋がりにくい時はパートナー回線に自動的に切り替わると説明書きもされており、気付かぬうちに5GB超過で速度制限という事態にも陥りかねないです。
シェアが伸びてこれば基地局も増えてより安定になるでしょうが、現時点では何とも言えないですね。
auの電波をお借りしているMVNOで、通信量5GBで1,980円…と割り切った方がよいのかもしれません。

MVNOの料金比較

MNOの電波をお借りしてサービスを提供するMVNO。
総務省がMVNO事業の参入をしやすくする政策を進めてきたお陰もあり、実はその事業者数は1,000以上あります。
そこまで全部網羅するのは大変なので、有名どころを幾つかピックアップして比較したいと思います。

事業者AhamoY!mobilePovoUQモバイルイオンモバイル
プランLプランLプランさいてきプラン
データ量20GB25GB20GB25GB20GB
料金¥2,700¥3,780¥2,480¥3,480¥2,180
(価格は税抜き価格)

MNO3社と比べて値段は低め設定ですが、各社通信量の上限を概ね20〜25GBに設定されており、その通信量がポイントでしょう。
(イオンモバイルは50GBまでのプランもありますが値段がMNO並みに高いので魅力無し、今回は横並びで20GBのプランで料金比較をしています)

動画配信を観ない、スマホは携帯の延長…というような使い方のユーザーであれば、Wi-Fi併用で使用すれば20GBで間に合うとは思います。しかしながら、出先でも動画も観たい、配信もしたい、となると若干不安になる通信量かと思います。

まとめ

さて、MNOとMVNOの両者のプランを比較してきましたが、簡単にまとめると、

約7,000円で使いたい放題のMNO
約3,000円で20GBのMVNO

と見事に二極化していますね。

先にも書きましたが、MVNO事業は1,000以上ありますので、他にも様々なプランがありますので、気になった方は是非調べてみてください。新たな発見があるかもしれません。

どの事業者を選択するかはユーザー次第ですが、この先死ぬまで払い続けるであろう携帯料金ですから、無駄無く最適なプランを選択していきたいですね。