【スマホの通信量】結局のところ何ギガ必要なの?
スマホの通信量ってどのくらいが最適なの?
携帯電話という言葉も使われなくなり、スマホに置き換わりつつある令和の時代。
日常の様々なことにスマホを使用するようになり、常に右手に持っていないと落ち着かない…という方も多いのではないでしょうか?
そんなスマホの通信量、いわゆるギガ数について。さて実際のところ、毎月何ギガあれば足りるのでしょうか?
各携帯会社も様々なプランを提案しており、90ギガまで無制限であったり、3ギガまでの制限の代わりに格安であったり、ピンからキリまでありますね。
「数字で言われてもピンと来ないし…」
「なんかよく分からないから適当に勧められているの使ってる…」
という皆様の情報になればと思い、スマホの必要ギガ数を具体的に整理してみます。
SNS主要アプリの通信量比較
スマホを持っている人で SNSを利用していない人は居ない。というくらい世の中に浸透しているSNSですが、主要アプリの通信量を比較してみました。
(通信量は目安となります。通信状況、閲覧内容によって変動しますのでご了承ください。)
閲覧時間 | YouTube (720p) | TikTok | |||
---|---|---|---|---|---|
5分 | 20MB | 70MB | 25MB | 90MB | 45MB |
10分 | 40MB | 140MB | 50MB | 180MB | 90MB |
30分 | 120MB | 420MB | 150MB | 540MB | 270MB |
1時間 | 240MB | 840MB | 300MB | 1,080MB | 540MB |
MBって何?という方のために補足しますと、
ずばりデータ量の単位です。
コンピュータの世界は2進数という概念で動いているのですが、2進数8桁が1B(バイト)です。(16進数で表すとFF)
そして、1Bの1000倍が1KB(キロバイト)、その1000倍が1MB(メガバイト)、さらにその1000倍が1GB(ギガバイト)となります。
世間一般で使われている「ギガ」はこの1GBの単位から派生したものです。
この単位の意味を知ったところで、表の数字を改めて確認してみましょう。
上表の各SNSを月に1時間ずつ使ったとして計算してみると…
240MB + 840MB + 300MB + 1,080MB + 540MB = 3,000MB (3GB)
あっという間に3ギガ到達です。
ちなみに、月に1時間というのは単純に計算すると1日あたり2分です。
上表の5つのアプリをそれぞれ毎日2分ずつ閲覧するだけで、月3ギガなのです。
家にWi-Fiがあるという方でも、通勤・通学時の電車の中で使えば2分なんて1駅程度で終了ですね。
では通勤・通学は1日往復で1時間くらいで見積もるとどうでしょうか?
それぞれのアプリに均等に配分すると1アプリあたり10分となります。
40MB + 140MB + 50MB + 180MB + 90MB = 500MB (0.5GB)
同じように上表から計算すると、1日あたり0.5ギガとなり、月15ギガということになります。
ということは、たとえ家にWi-Fiがあっても、通勤・通学に1時間くらいかけている方々は、数ギガしか使えない格安プランではとても足りないということになります。
さらに1日3時間程度スマホに費やしているという方はどうなるでしょうか?
同様に考えると、1アプリあたり36分となりますが、細かいと計算するのが大変なので、一旦35分としましょう。
140MB + 490MB + 175MB + 630MB + 315MB = 1,750MB (1.8GB)
たったの1日で1.8ギガとなってしまいます。月に換算すると、なんと53ギガです。
さすがにWi-Fi無しで1日3時間使い続けると、かなりの通信量になりますね。
SNS以外にも様々なアプリで通信しているので、合計するとさらに増えることになります。
配信アプリの通信量はどのくらい?
SNSとともに、最近は配信アプリも皆様利用されていると思います。
ここではツイキャスを例に通信量を比較してみます。
ツイキャス | 標準 | ソース画質 | 低画質 | 音声のみ |
---|---|---|---|---|
10分 | 23MB | 50MB | 6MB | 8MB |
30分 | 76MB | 150MB | 18MB | 24MB |
1時間 | 138MB | 300MB | 36MB | 48MB |
2時間 | 276MB | 600MB | 72MB | 96MB |
1GBまで | 7時間 | 3時間 | 27時間 | 20時間 |
配信時1GBまで | 7時間 | 4時間 | 30時間 | 22時間 |
ツイキャスの場合、閲覧時と配信時を比較すると、若干配信時の方が通信量が少なめです。
出先で標準画質で1時間配信すると約140MB、これを毎日続けると月4.2ギガとなります。
先にご紹介したSNSと比べると控えめな数字ですね。
その他諸々の通信量
SNSや配信アプリ以外では、メール、ウェブサイト、音楽、地図など様々ですが、1ギガで使用できる目安は以下の通りです。
メール | 2,000通 |
ウェブサイト | 3,400ページ |
音楽 | 250曲 |
地図 | 1,300回 |
それぞれ内容によって通信量が変わってきますので、あくまで目安です。
SNSや配信と比べると一つ一つの通信量は少ないので把握しづらいですが、多用する方には侮れない数字になるかと思います。
で、結局どのくらい必要なの?
細かく検証しようとすると個々の使い方を考慮する必要がありますが、少なくともこれまで紹介した目安から言えるのは…
家にWi-Fiがあったとしても、外出を考慮すると3ギガでは全然足りない
つまりは、巷で安売りしている格安プランでは相当縛られた使い方を要求されるでしょう。
Wi-Fiがあるからと油断していても、停電してしまえばWi-Fiは使えません。Wi-Fiルーターもよきせぬ不具合で止まることもあります。気付かぬうちにWi-Fiが切れていて通信していた…ということになれば、すぐに通信制限に陥ってしまいます。
また、追加ギガをする場合、1ギガで500円程度と割りに合わないオプションだったりするので、いくら安いとは言え、2ギガ、3ギガ上限のプランはお勧めできません。
で、上限がどれだけ必要か…というと、個々の使用量、Wi-Fiの活用によりかなり差が出るため、明確な数字は出しづらいですが、60ギガ程あればWi-Fiが停止したとしても安心できる容量と思います。
3ギガしか使えない2,000円程度で契約できる格安プランは使い物にならず、90ギガ使える大手のプランに1万円以上注ぎ込むのも勿体無い話です。
自分の使用環境を把握して最適な通信量を見つけだすと最適なプランに辿り着けるのではないでしょうか。