iPad pro (第4世代) 12.9インチを使ってノートPC代わりに仕事をする人 #1

2020年の6月に第4世代のiPad pro 12.9インチを購入したので、そろそろ一年が経とうとしています。
今では仕事のメイン機がこのiPad proなので、実際ノートPCと比べてどの位使えるのか?というのを改めて紹介していこうと思います。
先月最新型のiPad proの発表がありましたので既に型落ちにはなってしまいますが、最新型を買うのにも役に立つ情報になるでしょうから、是非参考にしてみてください。

第4世代 iPad proを手にするまで

第4世代の発売は2020年の3月25日。
購入を思い立ったのが5月中頃だったので、発売から約2ヶ月後でした。
スマホが某S社のiPhoneなので同じキャリアでいけばデータ通信のシェアもできるので、最初は某S社の予約サイトから注文しました。

…が、1ヶ月近く経過しても音沙汰無し、電話で相談しても「順番に提供していくのでいつ入ってくるかはお答えできません…」とのこと。
元々12.9インチは数も出てないし、まあ無理もない話というのは理解しつつも、もどかしさが募るばかり。
さらに、Magic Keyboardと Apple PencilはAppleのサイトで注文しており、そちらが先に届いてしまう事態に…

そして、6月に入っても情報が更新されない現状に耐えきれず、Appleの公式ページをチェックしてみたらWi-Fi仕様であれば名古屋のApple Storeに 256GBの在庫があるとのこと。名古屋であれば安城からも小一時間で行けるので直ぐに予約。
512GB希望でしたが クラウドサーバーを使えば256GBでも容量は足りそうだったのと、モバイル通信はテザリングで何とかなるので、256GBのWi-Fi仕様に決めました。
そして、その日の夕方にApple Store名古屋栄店まで取りに行ってきました。

当時は緊急事態宣言が明けたばかりの頃だったので、Apple Storeは予約していないと入店できない規制が掛かっていました。そのため、入口に謎の入店行列ができていましたね。
雨も降っていて中々の混乱ぶりでした…が、無事に入店。その後は予約していたので、すんなり受け取ることができました。
やはり、本家のショップで購入するのが確実ということですね。

Magic Keyboardは必須アイテム

先程も記載しましたが、オプションとしてMagic Keyboardを購入しました。
トラックパッド付きで電源も不要というスペックは確認していたので、絶対買うと決めていたのですが、実際使ってみると最高の使い心地で操作性がかなりノートPCに近づきました。
それでもって従来の画面をタッチしての操作もできるので、ノートPC以上かもしれませんね。
iPad proを使う上では必須アイテムと言ってもいいのではないでしょうか。

Magic Keyboardとは?

Magic Keyboardは、取り付けた状態で折り畳むと保護ケースも兼ねた状態となるので、付けっぱなしで持ち運びもできます。ノートPCと同じような感覚ですね。

キーボードはかなり薄っぺらい印象を受けますが、キーを押した感触は一般のノートPCと遜色無く、快適に文字が入力できます。
Windows PCとの差でいくとファンクションキーが無いくらいで、それ以外は大差無く使えると思います。

そして、写真の左側に見えていますが、折り畳み稼働部の左側にUSBポートがあります。
本体と同じUSB-Cのコネクタで、こちらにケーブルを挿しても本体の充電ができるのです。
Magic Keyboardに取り付けた状態だと本体のコネクタ位置が右側の宙に浮いた場所になるので、卓上で使用する際のケーブルの取り回しを考えても、ここに充電用のコネクタがあるのはかなりありがたいですね。
また、キーボードの文字が薄っすら光るので、暗がりでも見えるというのも親切設計です。

トラックパッドの使いごごち

Magic Keyboardを取り付けるとiPadの画面上にグレーの円形のカーソルが現れます。
トラックパッドをなぞるとカーソルが追従します。PCのトラックパッドと全く同じ操作性ですね。

キーボード自体がiPadの本体サイズに合わせた大きさの上、キーも余裕のあるサイズのためトラックパッドのサイズは横長でやや小さ目です。小さいとはいっても、ワンストロークで画面の端から端までカーソルを移動できるので小ささを感じさせません。

操作面では一本指でカーソル移動、二本指でスクロール、三本指でホーム画面に戻る(アプリ切り替え)となっており、少し慣れれば違和感なく操作できると思います。
IPad proを購入した時は、iPhone 8 Plusを使っていたので、ホームボタンの無いiOsに苦戦しましたが、使っていくうちに違和感なく操作できるようになります。
この辺はAppleのユーザーインターフェースの素晴らしさですね。

また、トラックパッド全体がクリックできるようになっており、ワンクリックで選択、長押しでメニューと通常の指で画面を操作している場合と同じ感覚の操作となっています。
このあたりも従来のタブレット操作に慣れてしまった人にも親切な設計ではないでしょうか。

iPad proとMagic Keyboardとの接続

iPad本体とMagic Keyboardの接続は本体の背面にある3点のコネクタとMagic Keyboardの貼り付け面にあるコネクタで行われます。
接続すればiPadのバッテリーから電源も供給されるようで、Keyboard自体に電源はありません。

固定はiPad本体に内蔵されているマグネットで貼り付けるタイプで、強力なため使用時にぐらつくこともありません。着脱も簡単に出来るのでiPad単体で使いたいという時もすぐに取り外せます。
初めて使う際に認識させておけば、それ以降はセットアップも不要なので気軽に着脱できるのはいいですね。

Bluetoothなどのワイヤレスキーボードの場合、キーボード単体のバッテリーも気にしないといけないので、本体と連動して稼働できるのは便利だと思います。

リクライニング角度の制限

写真の角度がMagic Keyboardを取り付けて目一杯寝かした状態です。
思いの外、寝ない構造となっています。

机の上でノートPC代わりに使うのであれば十分な角度ですが、180度開きたいという場合には取り外してiPad単体で使わざるを得ないですが、簡単に着脱できるので大きなデメリットではないでしょう。

また、くの字に曲がる背面ボードによって、キーボードと画面の距離感が絶妙になっており、一般的なノートPCよりも画面が近くなっています。
指やApple pencilでの画面操作も併用することを考えると、画面が近くに寄っているのは使いやすくて良いと思います。

第2世代のApple Pencil

個人的にタブレットにペンで描くという操作はあまり得意ではなかったのでニーズは低かったのですが、キーボード同様評判が良かったので、Apple Pencilも同時に購入しました。
第一世代を使用している人の話を聞くと、USBケーブルでの充電が必要で、長期間使用していないとバッテリー切れを起こしてしまいすぐに使えないとのこと。
今回の第二世代はiPadの側面にマグネットで貼り付けることができ、その状態で充電がされる仕様となっています。(Magic Keyboardに取り付けた状態では上部)

ですので、常に貼り付けておいて使いたい時に取り外せば、いつも100%の状態で使えます。
バッテリー切れの心配が無いですし、本体に常に張り付いているので無くす心配も減りますね。
使用頻度の低い方も安心です。

Apple Pencilの使い心地

さて、肝心な使い心地はというと…先にも書きましたが、私は個人的にペン操作が苦手でイラストソフトを使用する時もトラックパッドの方を使ってしまうくらいなので、非常に使用頻度が低いです。
じゃあ何で買ったんだという話もありますが…
それでも、たまに使用する時があるので、その時の印象を書きます。
・ペンに適度な重量があり、書き心地は自然でよい
・ダブルタップでペンツールと消しゴムツールが切り替えられる
・常に本体に貼り付けておいて充電の心配が不要

非常に当たり障りのない意見になってしまいましたが、「イラストを描くのはペンだよね!」という人には間違いなくお勧めです。

iPad proの性能とやらを見せてもらおうか

ここまではオプションのハード面ばかり評価してきましたが、肝心のiPadそのものが性能不足では使い物になりませんので、中身の話もしていきたいと思います。

頭脳(チップ)はA12Z Bionic

最近のチップ事情はあまり詳しくないのですが…
Appleさんが自社製作したチップのようですね。第4世代のiPad pro搭載時はモバイル向けCPU最速とも言われていたそうです。
実際、様々なアプリを動かしていても処理で重いという挙動は見たことがないですし、ストレス無く動いてくれています。

ちなみに、最新のiPad proには更に新しいApple M1というチップが搭載されるそうですね。処理速度が最大50%アップだそうです。この辺の進化はめざましいですね。
ただ、A12Zのスペックでも十分なので、第4世代ユーザーであれば最新型への買い替えは不要かなと思います。

ウィジェットとDOCKを使いこなそう

Magic Keyboardを取り付けていると基本横画面での使用が前提となります。
便利な機能としてはウィジェットをホーム画面に固定できるというのがあります。

iPhoneではホーム画面にウィジェットを配置できましたが、iPadにはその機能は無く、ホーム画面に固定という設定があります。
普段よく使う機能をここに表示させておくと、いちいちアプリを開かなくていいので便利ですね。

この写真では世界時計と天気になっていますが、普段はTimeTreeという手帳アプリのウィジェットを表示させています。

DOCKは画面の下にあるアプリのアイコンが並んだ帯です。
ここによく使うアプリを入れておくと探すことなく開けるので便利です。
右側三つは最近使用したアプリが表示されていますが、これは設定でオフにもできます。

マルチタスクによる2画面モード

iPad proはマルチタスクで2画面表示ができるようになりました。
この機能を使うためには、まず設定でオンにする必要があります。
「ホーム画面とDOCK」から「マルチタスク」を選択し、「複数のAppを許可」をオンにすれば使用することがきます。

2画面表示のやり方は、一つのアプリを起動している状態からDOCKを表示させ、追加で開きたいアプリを画面の右側にドラッグすると、画面が中央で分割され2画面表示となります。

また、分割画面の上にある黒い横棒をドラッグすると、縦長の独立したウィンドウで開きます。

それぞれ「Split e View」と「Slide Over」という機能だそうです。
ただ、一見便利そうなのですが、1画面の表示範囲が狭くなるのと、ドラッグ操作に慣れが必要なので、私は使いこなせていません…
慣れてしまえば便利に使いこなせるのでしょうか?

まとめ

第4世代のiPad pro、個人的にはかなり気に入っています。
ちょっとでも気になっているのであれば文句無しでお勧めできます。
また、ここで紹介したようにMagic KeyboardとApple Pencilをセットで購入するのをお勧めします。

現状、ほぼノートPCの置き換えで使えています。ただ、一部アプリはWindowsの方が都合が良いので、ノートPCも併用しています。その点については、アプリの使い勝手含めて別途投稿していきたいと思います。