古いPC、動きが遅いと諦める前に…
使い込んだPCが遅くなる原因
買った時はサクサク動いていたのに、いつも間にか動きが重たくなり…
気がついたら、起動するのも待てないくらい重くなっているのを経験した方も多いと思います。
「何もしていないのに、どうして?」
という質問もよく受けますが、パソコンの世界では逆に
「何もしていないから、そうなっちゃうよ」という話もあります。
少しでも長く愛用するために、いつまでも快適に使うためのポイントを紹介します。
専門的な用語も多数ありますので、「そういうの苦手だよ」という方は、お気軽にJ’s worksにご相談下さい。
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まずは物理メモリ(RAM)を確認
物理メモリ(RAM)は、普段あまり気にされない方も多いですが、非常に重要な役割を担っています。
物理メモリとはハードディスクなどの記憶領域とは別に持っている一時的な保存領域のことです。
キッチンで例えると、ハードディスクが食器棚や収納庫で、物理メモリが調理スペースのイメージですね。調理スペースが広いと料理もはかどるのと同様に、物理メモリが多いとPCも快適に動きます。
Windows10のシステム要件においては最低2GB、Windows11では4GBとされています。
最低というのは、あくまでインストールできて起動すれば十分というレベルですので、正直言って普通に使用するレベルにおいても足りないと言わざるを得ません。
一般の家電量販店に売られているお値打ちなノートPCもメモリ4GBというのが多く、お値打ちながら性能的にはギリギリのところに設定されていると思った方が良いでしょう。
年々進化するアプリも遅くなる原因
Windows上で動くアプリケーションは、年々新しいものにバージョンアップしていっています。
買い換えることで新しくなるものもあれば、勝手にアップデートされていくものもあります。
新しくなれば便利で快適!と思うかもしれませんが、新しいOSが発表されるとそれに合わせたアップデートが行われ、古いPCでは動きが重くなってしまう…という現象はよくあります。
特にバックグラウンドで起動しているアプリは足を引っ張ってしまうケースが多いです。
そうやって新しいPCに買い替えを促す作戦なのかもしれませんが、何らかの対処の余地がありますので、知っているだけでも損はありません。
また、たかがWEBサイト閲覧と思うかもしれませんが、ホームページについても動画を組み込んだり、派手な演出をしているページも多くあり、古いPCでは重くて閲覧できないということを起こり得ます。
インターネット回線は十分な速度ですか?
今時のパソコン、タブレット、スマホは常にインターネットに接続して通信をしながら動かすのが前提になっています。
それゆえ回線速度が遅いと必要な通信が滞ってしまい、全体的に動きが重たくなります。
特にWi-Fiの場合は、有線に比べて速度が落ちる場合が多いので、使用している環境に問題が無いかを一度確認してみることをお勧めします。
Windowsアップデートが途中で止まってませんか?
今まではよかったのに、急に重たくなった…
そんな場合は、Windowsアップデートの状態を確認してみてください。
WindowsなどのOSは、不具合などが発見された場合、すぐに対応策が盛り込まれ新しいバージョンとしてリリースされます。Windowsアップデートはこれらの更新されたソフトウェアをインストールする機能で、初期の設定では自動でアップデートするようになっています。
実はこれがかなりの曲者で、気がつかないうちに更新ソフトのダウンロードが開始され、その後インストールされることとなり、これ自体がPCを重くしている要因にもなっているのです。
裏で更新ソフトをダウンロードしていることに気付かずにPCを使い終わって電源を落とすと、ダウンロードがまだ終了しておらず、次に立ち上げた時にダウンロードが再開…という状態になります。
これを繰り返してしまうと、更新ソフトがインストールされないままの状態で、しばらくすると次の更新ソフトがリリースされて、どんどん更新されないまま蓄積、いわゆる交通渋滞のような状態になってしまいます。
これに陥ってしまうと、常にPCが重くなる状態が続いてしまい、まともに使えなくなってしまいますので、そうなる前に適切な処置をしてあげる必要があります。
更に、今まで挙げてきた要因(メモリが足りない、インターネットが遅い)などが重なると、この現象が起こりやすくなります。
解決その1:物理メモリ増設
使用しているPCの物理メモリが4GB以下の場合は、まずメモリ増設を検討してみましょう。
これだけで見違えるほど動きが良くなります。
Windows10であれば、8GBもしくは16GBあればストレスを感じることなく動かせると思います。
ただし、メモリ増設に関しては以下の点は要注意です。
メモリ交換用窓の有無
一昔前のノートPCは、本体の裏面に小さな窓があり、それを外すと物理メモリのスロットが現れて、簡単に着脱することができました。
しかしながら、最近のPCはそのような窓が付いておらず、裏蓋全体を外す必要があり、初心者には手が出しづらい構造になっています。
もちろん、そのような分解はメーカー保証の対象からも外れてしまうため、完全に自己責任での作業となります。
もっとも、メモリ不足を感じる時期には既にメーカー保証も切れていることが多いので、その点については気にする人はあまり多くないかもしれません。
メモリスロットの数と規格の確認
メモリスロットは、物理メモリを挿し込むスロットのことですが、ノートPCの場合1〜2個のスロットが搭載されています。デスクトップの場合は4個のスロットがついている場合もあります。
そして、メモリの規格は、DDR3、DDR4と呼ばれる規格があり、ピンの数が異なるため互換性が無いので注意が必要です。
なお、PCの種類によっては、メモリがスロットタイプではなく固定のタイプもあり、その場合はメモリ増設は不可能なので諦めてください。
メモリ容量の上限
メモリは多いに越したことはありませんが、マザーボードと呼ばれるPCの心臓部の性能によって、使用できるメモリの上限が決まっています。
スロットの数、規格と合わせてお使いのPCの性能をしっかり確認しておきましょう。
メモリの選び方
今使用しているPCのメモリが4GBの場合、恐らく4GBのメモリが1枚スロットに挿さっていると思います。
いざ増設する場合に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
・1枚よりも2枚
例えば、8GBに増設したい場合、8GBのメモリを購入して、既存の4GBのメモリと挿し替える…でも、問題は無いですが、8GB×1枚よりも、4GB×2枚の方が処理速度が速いとされています。
ですので、お使いのPCにスロットが2個付いている場合は、同じ容量のメモリを2枚購入して挿すことをお勧めします。
ですので、16GBにしたい場合は、8GB×2枚にします。
・2枚の場合は全く同じものを用意する
また、メモリには周波数という規格もあり、2枚挿す場合はこれを合わせておかないと十分な性能が発揮されない可能性があります。
例えば、4GBから8GBに増設する場合、元々挿さっているメモリに加えて1枚追加しようとする場合、4GB1枚分の購入で済むためお値段的にはリーズナブルですが、全く同じ仕様に合わせる必要があります。
正直メーカーも同じにして全く同じものを用意するくらいの気持ちの方がいいかもしれません。
その方が不確定な要素を除外できます。
メモリを購入するには
先にも述べましたが、最近のノートPCは分解しないとメモリ交換が出来なくなっています。
それ故、一般的な家電量販店ではメモリの取り扱いがなく、ネットショップでの購入が主な手段となります。
解決その2:Windowsアップデートを完了させる
先にも述べましたが、Windowsアップデートが裏で行われていると、それだけでPCの動きが重くなります。
これについての対応は二つあります。
1)Windowsアップデートを完了させ常に最新の状態を維持する。
2)Windowsアップデートの自動更新を止める。
1)常に最新状態を維持していれば、更新ソフトが次にリリースされるまではWindowsアップデートは作動しません。家のお掃除と同じで、日々マメにチェックして最新状態を維持してあげることが快適な環境確保に繋がります。
2)自動更新を止めると、少なくとも勝手に更新されることは無くなります。
自分からWindowsアップデートを起動しない限り裏で動くことは無いため、PCの動作自体も軽くなる場合があります。
しかし、更新ソフトの中には重要な変更がされているものもあるため、あまりお勧めはできません。
急ぎでPCを使いたい時はOFFにして、時間のある時にキッチリ更新を終わらせる…というような使い分けに留めた方がよいと思います。
まとめ
色々細かく記載しましたが…簡単にまとめると、
・メモリを増やす
・Windowsアップデートを完了させ最新状態を維持する
の2点をクリアするだけで、今まで重たかったPCが快適になる可能性があります。
もちろん、CPUが古い等の理由により何ともならない場合もあるので、お使いのPCのスペック次第です。
そして、ここまで読んでみて言葉が難しすぎて分からない…という方は、無理にご自分で何とかしようとせずに、早めにご相談下さい。
J’s worksでは、PCの使い方に関するサポートだけでなく、そのような不具合の対応についても承っております。
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